2016年2月。
松鶴寿司は、「松鶴 ぽん酢工房」を新たにオープンさせました。
2代目の弘法は日本料理店で修行後、松鶴寿司を受け継ぎ、素材の味にこだわる食通の方から、海外の方まで、たくさんの人に愛される寿司を作り続けてまいりました。
松鶴寿司のぽん酢は、開店当時からお客様に大変ご好評を頂いており、お寿司やお魚にぴったり合うぽん酢だとお褒め頂いておりました。
ある日、お客様がこう言いました。
「大将、松鶴さんとこのぽん酢ものすごい好きやから、家に持って帰りたいわ」
「家帰って、冷奴にかけて食べたいねん」
その言葉を聞いて、2代目の弘法は気づきました。
「そうや鍋や豆腐に合うぽん酢も大事やけど、豆腐本来の味を楽しめる冷奴がもっとおいしく食べられるように出来たら、もっとたくさんの人に喜んでもらえるはずや!」
もともと大の豆腐好きの弘法が、その言葉を聞いてから、冷奴をもっともっとおいしく食べたい、そして豆腐好きの人にも食べて頂きたいと真剣に改良を重ね続け、完成したのが冷奴専用ぽん酢「冷奴乃友」でございます。
魚に合うぽん酢というのは、少し抑え目のすだちのすっきりとした酸味に、鰹と昆布特有の旨味です。
冷奴にはその配合では物足りなさを感じていたので、柚子の香りをたっぷりに、すだちのすっきりさを加えた芳醇な香りに仕上げ、なおかつ、大豆の香りを消さないように保存料、甘味料、着色料、全て無添加の醤油を混ぜ合わせ、豆腐の甘みを最大限、お楽しみ頂けるように致しました。
私、吉岡の個人的な意見ではございますが、この「冷奴乃友」を色々な料理にかけて食べてみました。しゃぶしゃぶなど、牛肉で試したところ、ゆずやすだちの「ふわっ」とした香りが口から鼻に駆け抜け、お肉の甘みのあとに柑橘のさっぱりとした後味により、脂っこい口の中がすっきりして、相性が抜群だなぁと思いました。あとは、とんかつに大根おろしと大葉を乗せて、この冷奴乃友をかけて食べてみたり、ギョーザや焼き肉など、でも試してみましたがお肉との相性は全体的に良かったと思います。
「冷奴乃友」と銘打っておりますので、冷奴だけかと思われがちですが、お客様のこれはどうだろうあれはどうだろうと、色々試して頂ければと思います。
決してお安くないお値段だと思います。
1本1本、職人の手作り。
手間暇かけた製造工程。
こだわり抜いた素材。
全素材、全て純国産。
風呂敷はすべて手巻き。
是非一度、ご賞味頂ければと思います。
それでは、今日はこの辺で。